「日本一のゴリガン男」
「日本一シリーズ」は植木等の単独主演で、9年間のうちに全10本が製作されました。
全編通して植木の強烈なキャラクターが味わえるのが魅力です。
植木以外のクレージーのメンバーは1作品につき1,2人が助演する形。
今回ご紹介する「日本一のゴリガン男」には櫻井センリが助演しています。
「日本一シリーズ」の前半5作に通していえることは、植木演じる主人公は”調子はいいけれど仕事は真面目にこなす”ということ。
大風呂敷を広げて口八丁手八丁でやり遂げてしまうところは「超有言実行男」といえるでしょう。
「日本一のゴリガン男」は、ビルの工事現場の上から鉄骨が落ち、
下を歩いていた植木の頭を直撃してしまう、という普通に描けば悲惨映像になってしまうような場面から始まります。
植木は天国に召されかけますが、手術を3回行い生還します。
手術を行った病院の院長からは
「脳の余分なカスを取り除いた。これにより、脳の働きが以前の千倍にもなっている」という信じられない言葉!
ここから、”脳の動きが以前の千倍になった”植木の大活躍が始まります。
植木は退院して元の会社に戻りますが、
戻った会社では合理化により不要な社員の切り捨てが進められていました。
植木も切り捨ての例外ではありません。「好きに売りたいもの売ればいい」と社長から突き放されます。
しかし、ここからが植木の真骨頂!
電話帳の適当なページを開き、そこに出ている会社に製品を売り込みに行きます。
今までの作品では自分の会社の製品を調子よく売り歩いていましたが、
今回は相手にあわせてものを探して売り込みます。
「日本一シリーズ」の中では私はこれが一番好きですね。
「ゴリガン男」を観る際に特に注目してほしいのは【船橋ヘルスセンター】、【ルーキー新一】、【人見明】です。
【船橋ヘルスセンター】は、南船橋のショピングモール【ららぽーと】がある場所に、以前あった娯楽施設です。【船橋ヘルスセンター】の映像は、他ではあまり見ることはできませんが、
「日本一のゴリガン男」ではばっちりとその懐かしい姿を見ることができます。
40歳以上の方であれば行ったことがあるのではないでしょうか。(私も小さい頃に行きました)
【ルーキー新一】の映像も中々貴重です。
【ルーキー新一】は「レッツゴー三匹」の真ん中のメガネをかけた正児(三波春夫でございます~の人)の兄で、
当時の吉本新喜劇では座長を務めた人気者でした。
ちょっとお笑いが好きな方はピンとくると思います。
お得意のギャク「イヤーンイヤーン」も披露し往年のファンには懐かしく写るのでは。
「日本一のゴリガン男」では、東の植木、西のルーキー新一と、東西の人気ものが豪華共演を果たしました。
最後は【人見明】。この人はクレージー映画には欠かせない役者です。
「日本一シリーズ」には、毎回、植木の上司等の役どころで登場します。
決め台詞「ばあか」は植木の調子良さに対抗する上司のささやかな抵抗で笑いの決め所です。
この人も音楽畑の出身の人なので、植木との掛け合いもリズミカルになっていますね。
「日本一のゴリガン男」では、クレージー映画の中の歌のシーンで10本の指に入るであろう
「シビレ節」を、植木&人見のデュエットを披露しています。とにかく笑えるシーン! 必見です。
ちょっと仕事で悩んでいるときにおススメ映画ですね。
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