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2015.02.01

「山担 星野のひとりごと」 私の好きな山旅 第35回 栃木県 女峰山

(栃木県 女峰山 2,483 m)

2009年11月上旬。1泊2日の山旅です。

静かな晩秋の山歩きに選んだのは栃木・日光の女峰山。
日光の山では男体山や日光白根山が代表的ですが、この女峰山は、より上級者向けのアルペンムードただよう険しい鋭峰です。

1日目。
東武日光駅よりタクシーで裏見滝近くの登山口まで向かいます。
観光スポットである裏見滝までは徒歩で20分程ですが、今回は見学をせず、山頂を目指すことにしました。登山口から山頂までは約6時間はかかる予定なので、休憩を多く取りながらの行程となります。

登山口から裏見滝の寂光滝分岐までは、約2時間の歩行となります。
上級者向けということであまり山に人が入らないのか、登山道も分かりにくかったです。
1時間ほど登ると、笹が目立って多くなり、登山道なのかけもの道かわからなくなってきました。

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▲笹におおいつくされた登山道

道に迷わないように注意しながら登っていくと、突然シカの群れが私たちの前をドドッと横切りびっくりしました。このあたりは頻繁にシカが出没するのか、周囲を見ると、ところどころでシカよけの柵によってシカ害を防いでいる様子がうかがえました。
寂光滝分岐で大休止の後、次の分岐の荒沢出合までは2時間ほどかかりました。
荒沢出合までの登山道も笹が地面いっぱいに生い茂っていて、登山道がますます見つけにくかったです。
なんとか進んでいくと、しだいに、コメツガ、ダケカンバの樹林帯に入ります。
落ち葉を踏みながら、ようやく荒沢出合に到着。ここで再び大休止となります。
見渡すと、目の前に小真名子山、大真名子山の山並みがとても美しかったです。

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▲小真名子山と大真名子山

荒沢出合から、当日の宿泊先である唐沢避難小屋までは約1時間30分かかります。
途中の登山道ではきつい急坂が続いたりして、へとへとになりました。
しばらく行くと、女峰山からの冷水がわき出しています。
宿泊先までの最後の水場だったので、ここでのどを潤したり、炊事用の水をたっぷり積んだりしてから、20分程で避難小屋へ到着。時刻は4時を過ぎていました。

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▲唐沢避難小屋

避難小屋のドアを開けてみると、なんと、千葉から来た山クラブの団体さんがすでに入室していて、
寝るところが確保できませんでした。
私たちは、泊まるはずだった避難小屋とは別の、以前使用していた古いくちはてた小屋に泊まることとなってしまいました。はじめて、持ってきたシェラフを使用した野宿体験を味わいました。
小屋の天井を見あげると屋根がなく、空には星がチラチラ光っていました。
夜になると気温も一気に下がりとても寒かったので、温かいコーヒーや甘酒等で体をあたためてしのいでいると、先客の小屋泊まりの方が次々と差し入れを持ってきてくれました。とてもありがたかったです。

2日目。
寒さと寝不足のため、早朝に目が覚めてしまいました。
温かいコーヒーで体をあたためた後、朝食にしました。
前日に差し入れてもらった菓子やインスタントラーメン等をいただき、ようやく元気が出てきました。
女峰山神社が祀ってある山頂までは、急登が続き、2,3m登っては休みの連続で、
山頂に着く頃には10cm足を上げるのもつらかったです。
山頂には、避難小屋を出発してから50分ほどでようやく着くことができました。
ここで大休止となります。

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▲女峰山頂上

下山予定である二荒山神社裏の下山口まで、3時間50分ほどの行程です。
一度前日に宿泊した唐沢避難小屋までもどり、大休止予定の遥拝石までは1時間30分ほどかかります。
下山しながら景色を眺めると、雲竜渓谷がとてもきれいでした。
対岸上部の赤薙山(2,010m)の眺めもすばらしかったです。

ガレ場を過ぎると、美しい樹林帯が続き、ひたすら下山の連続です。だんだん足がガクガクしてきます。
しばらくすると、道が開けて、笹の斜面になりました。目の前の展望も次第に開けてきました。
あたりには大杉の巨木が何本もそびえ立っていて、圧巻でした。
さらに進むと左手に修験者僧・役小角を祀った行者堂が現れます。
下山口近くの二荒山神社までは40分ほどで到着しました。

下山口からは、日光東照宮横の参道を通り、東武日光駅にもどります。
駅前で名物とされるお菓子などいろいろ食べ歩いた後、東京へ帰りました。

《コース》
■1日目
東武日光駅【タクシー】⇒裏見滝駐車場登山口⇒裏見滝寂光滝分岐⇒荒沢出合⇒水場⇒唐沢避難小屋

■2日目
唐沢避難小屋⇒女峰山山頂⇒唐沢避難小屋⇒黒岩⇒白樺金剛⇒行者堂⇒二荒山神社⇒
日光東照宮⇒東武日光駅【JR】⇒東京

《みどころ》
霧降高原から女峰山への縦走・・・急坂が続くところもあり少しハードですが、
小真名子山・大真名子山の山並みなど、美しい景色が楽しめます。
《お勧めガイド本》
■下野新聞社「栃木百名山ガイドブック」1,900円+税
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■昭文社「日本200名山を登る」1,500円+税
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